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【勉強法】国語の勉強 現代文編part.1【勉強の取り組み方】

小坂

皆さんこんにちは!ノエクリ駅前校・有松校担当の小坂です!

皆さんは「国語の勉強」と言われると、一体何を思い浮かべるでしょうか?

 

古文なら、単語と文法。

漢文なら、重要句形。

現代文なら・・・漢字?

 

あとは問題を解きまくる?

 

勿論、問題を沢山解くことは最も重要なことの一つです。しかし、問題と向き合った際に、どのような問題意識で読み進めるか?という考えが無ければ、いたずらに時間を浪費するだけになってしまいます。

今回はその「問題意識を持って読解に取り組む」ということについて、過去の生徒の例をご紹介させて頂き、それを通して考えてみたいと思います。

 

 

ケーススタディ:奈良女子大学文学部の受験生Tさんの場合

今回ご紹介させて頂くのは、奈良女子大学の文学部を受験したTさんのケースです。

Tさんは共通テスト後に勿論、2次試験へ向けて過去問研究に取り組んでいました。共通テスト結果や昨年の合格点を踏まえると、2次で6割後半~7割が必要になるという状況です。

ただ、過去問を解いてみても、どうしても5割前後しか点数が取れないというのが1月半ば頃の状況でした。

 

私とTさんは以下のように相談しました。

 

「今から問題集などに取り組んでも意味がない。それよりも、過去問に対してもっと問題意識を持って再度読み直し、授業でもその解説をしよう」

 

では、ここでいう「問題意識」として私が挙げたものは何だったのでしょうか?

 

それは以下の三点です。

1.筆者はどのような論理の順番で読者を説得しようとしてきているのか?それを考えながら読んでいるか?

2.筆者が「 」付きで用いた単語の意味を、「 」無しの単語と区別して考えているか?またその違いは何か?

3.提示された対比関係を常に意識しているか?

 

 

1.は現代文の取り組みで最も重要な物の一つです。特に2次試験において大学側は、単に文章の意味を理解しているかだけでなく、レトリック(修辞法、書き手が読み手を説得するテクニック)に意識が及んでいるかを重要視します。

「ここまでは、筆者が読者を説得するための論理・道具立てを用意している部分」「ここからは筆者が読者を実際に説得しようとしている部分」という意識を持って取り組むことは、高度に論理的な評論文を読ませてくる大学では必要不可欠です。

その為、予習段階でそれを意識して読ませ、授業ではそれが出来ているかを確認しました。

 

2.は、例えば文中で「自然」と自然という2種類の単語が現れた場合、その意味は当然同じではありません。「 」付き(英語では引用符” ”付き)の単語は筆者による独自定義の自然を意味する言葉です。

その定義がどこでなされているかを読み取り、それを自分なりに言語化できるか、ということを授業では確認しました。

 

3.はもちろん、長文読解において重要であることを御存じの人は多いかと思います。

ですが、何と何を対比させているかを言葉にして説明できるか?と問われると、難しさを感じる人は多いのではないでしょうか?その点についても授業において確認しました。

また、「物質⇔概念」「自然⇔文明」「具体⇔抽象」のように、頻出される対立概念は数多くあります。そういった知識を身に付けておくことも大変重要です。

 

 

1.2.3.全てに共通することですが、ポイントは「言語化」です。何となく雰囲気で読むのではなく、「私はこう考えました、根拠はここです」ということを講師に向かってハッキリと述べることが出来るかどうか、それくらいに意識して読んでいるかが重要となります。

 

Tさんはそれまでの国語の授業でも上記の点について注意を受けていましたが、入試直前のタイミングで改めて注意し、本番まで徹底的に取り組みました。簡単ではなかったことは間違いないでしょう。

 

それでも苦労の甲斐あり、無事志望校に合格することが出来ました。最後の1割を埋めることができた、ということです。

 

上記のようにして、国語の問題はまず問題に対する意識、取り組みの姿勢が非常に重要です。皆さんも、手持ちの問題集に取り組む際には意識してください。

 

 

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小坂

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